1997/10/24 プログラムに書いた、解説の文章です。
総勢540人の合唱団と、45人のオーケストラ。Thinking Bellは、ラメールいっぱいに鳴り響きました。 なんと多くの方々のお力ぞえによって、できあがったことでしょう。一日一日、その実感をかみしめることと、おもいます。 わたしにとっては、びっくりです。ずいぶんわがままなおねがいだとおもったからです。でもでも、結局、事務局の田中さんのおうちの、稲穂を本番までとっておいてくださるとのこと!!! 「黄金の。。。稲穂が。。。。肩越しに。。。。光る。。。。♪♪♪♪♪♪~~」もう、このイメージにぴったリ!!! 受け付けには、もみじ。どこからかの公園からのもみじ。でも、まだ紅葉には少し時期が早いようです。 秋のムードでのお迎えです。 3日前にフランスの海外公演から戻ったばかりの皆さんです。まだ時差ぼけです、なあんておっしゃっていました。そうそう、午後のこの時間が一番辛い時間。 そうそう、面白い事件がありました。 オーケストラのとりまとめやくの方がわたしの顔をみるとこうおっしゃいました。フランスから帰って、演奏部分のスコアをみたら、今回、まだ空輸便の中にのこっている楽器がある。これは、パーカッション(打楽器)の小物の事です。 「うーーーーん、チャイニーズシンバルはもってきたよ!」さっすがあ!でも、リンがないとこまるよね。わたしは質問「リンってなあに?」「ほら、仏壇で チーーンって」「じゃあ、借りてきたら???」「そっ。。そうだねえ。」 そこで、わたしは田中さんにお願いです。「こまったときの、田中さああーーーん」始めは、「えっ!!!??」ってびっくりなさってましたが、10分ほどで、もってきてくださいました。おざぶとん付です。 当日は、大人の方10:00集合。私たちはスタッフの最終ミーティングで9:30に打ち合わせ。すると、廊下で「おはようございます!!!」と何度も大きな声がきこえるではありませんか? 「おはようございます」はわたしが良く使う発声のときの言葉です。どうやら、ご挨拶ばかりではなくて、発声をなさっているようです。大きな笑い声もきこえます。これは、どうやら、テンションが相当高いようです。いいことだあ。 一つ一つが、まとまって行くのは、本当に楽しいことです。 さあ!がんばろうねえ。 わたしもどきどきしなかがら席につきました。わたしは一番前にすわって、討論会に出るタイミングを教えます。 さあ、本番!!! 討論会、みんな本当に落ち着いています。 M5 Thinking Bell 無事に鐘が鳴り響きました。 ビリオネアの女性の「国生みの歌」 低く降りる、雲に抱かれ この土地は 愛が生んだ国 M9 討論会の「求めていたのはちいさなこと」 子供たちの声が、ホールにしみわたりました。そして人の心にも。わたしのまわりの方々が泣いていました。 そして、M14 リナッシェライ。。。蘇生。 再びよみがえり、そして永遠に鐘を鳴らす。Thinking Bell |